シンクロニシティ
はやくむかえにきて
と珍しくウメちゃんから要請があった。
降園後、ウメちゃんとおもちと3人で、いっぱいお散歩して公園を巡った。
ウメちゃんはずっとストライダーを漕いでいた。
私のこどものときにはなかったこの乗り物。
自転車が補助輪なしですぐ乗れるようになるという。
それはそれはと喜んでとりいれたが、ウメちゃんはどうにも苦手で、べそをかいて乗るのを嫌がった。
じゃあ、まあやめよかー
と根性なしの母(私)はすぐに取り下げてしまった。
そのストライダーに、今日ウメちゃんは突然自分から楽しそうに跨って、一本道をぐいぐいと進んでいく。(どうやら幼稚園で少しとり入れてるらしい。ありがてぇ。)
そういうもんなんだなあ。
背中が逞しい。
でもなんだかすごくいじらしい。
・
やっぱり初めてのこだからかな。
私、彼女に過剰にシンクロしてるなとたびたび感じる。
懸命な様子にすぐ熱いものが込み上げるし
ウメちゃんが悲しそうだと私の胸もちぎれそう。
多分元々共鳴しやすい気質であるが
こんなふうになるのははじめてだ。
こんなふうになるんだなあと驚く。
私には母性がないのかと悩んだ日々よ。
いま、ウメちゃんとおもちくんのことが好きすぎてどうしていいかわからないくらいだ。
だがしかし
このシンクロニシティは愛故なのか?
そうともいえるし、なにかちがうものでもある気がする。
そんな自分を俯瞰でみるのを忘れないようにしなくてはと思う。
このシンクロニシティは感じた先からどんどん宙に放したほうがいいなとも。
ウメちゃんの素敵なところはもう100%ウメちゃん由来の天然ものだし(私はさしずめ発酵手助け人かな。)
ウメちゃんの受ける傷は
ウメちゃんが優しく強くなるための大切な過程なのだ。
私が自分のものにしてはならない。
愛を振りかざし、先回りして奪ってはならない。
やっぱり、できる限りわたしはわたしの人生を夢中で生きようと思う。
軸をそういう方向にシフトしていこう。
先日友人に話をきいてもらって自然にそう思って、きっとうちの場合はこどもたちのためにもいいことだと納得がいった。
自分を生きよう。そして子供たちと一緒にいよう。
・
・
「ブランコ押して!」
ウメちゃんがいう。
「もっと。もっと。足がお空に届くくらい、ブランコ押して!!」
おもちも喃語でけしかけるので、私は2つのブランコの間にたって両手で押す。
空を見上げながら、肩甲骨を大きく動かしていると、まるで翼を羽ばたかせているみたいな錯覚に陥る。
「きもちくって、げんきでてきたー。ママも元気ないときは運動したほうがいいよ!」
とウメちゃん。
いや、今明らかに私の方が運動してたよと息を弾ませる私。
それでもウメちゃんに促されて私も久しぶりにブランコに乗ったら
…
酔って気持ち悪くなってしまった!
あはは。