ありがとさよなら。
先日ギネスの写真をでかでかと載せておいて なんですがね。
実は、数週間前から、日常的にビールを飲むのを辞めてみました。
「実は」なんて、嗜まない人には大袈裟に映るかもしれないけれど。
ここ数年、日が落ちると共にプシュッとやるのが至福の時でもあり…
そしてヤメラレナイという密かなクルシミでもあった私にとっては
なんだかとっても新鮮で充実感のあるここ最近なんです。
幼い子どもたちとの濃厚なは自分の心からの選択ではあるのだけど、憤ったり、焦ったり、はたまた不安になったり…
それなりに ある。
日が傾くころになると、そのイキドオリさんとかフアンさんがむくむくむよむよと肥大して私を圧する。
そんなときにこどものガッシャーンとかグズグズとかマタヤッタノカオマエが襲ってくると、その肥大物にブスッとトドメ。
頭のてっぺんから甲高い声を噴出する羽目になり
深夜子どもたちの寝顔をみながら後悔の念に苛まれるというコースになるわけです。とほほ。
そうならないための文字通り「ガス抜き」としてビールくんは多大な貢献をしてくれていました。
ええ、もう功労賞を差し上げたい!
しかし しかし。
なんというか、嗜好品(しかもアルコール)が、純粋なオタノシミではなく、心情的に縋る対象になっていることにじわじわとした罪悪感があったのもまた、ごまかしきれない事実でありました。
しかもこれまでの人生、身近な人のお酒の問題でなにかと悩まされてきた この自分だからこそ。
アルコールの関係性は、120%イニシアティブ ワタシ!
でありたい!
かくして、愛しきあのシュワシュワな金色の飲み物とは暫しのお別れと相成ったのでした。
さよなら さよなら 麦酒さん。
とっても大好きだったよ。
また会う日まで。
気持ちが決まってしまったからでしょうか。
あのやめたいのにヤメラレナイ苦しみはなんだったのだろうかと唖然とするほど、自然に麦酒さんは私の生活からふわりと消えていきました。
夕暮れ時に緩みたくなったときは、最近人から贈って頂いた冬虫夏草のお酒をあったかいお湯で割って頂いています。
気のせいか体調がいい。
気持ちも落ち着いている。
…冬虫夏草よ、きみの仕業かい?
いや、アルコールはもちろんのこと、麦製品も少なからず依存性があるからね。
煙草やチョコレートとさよならした時と同じく
焦燥感を宥めてくれる相棒だったと思っていたものが、実は焦燥感を生み出す原因に成り代わっていたのでしょう。
麦酒もチョコレート一切関係を絶つつもりではなく、楽しい嬉しい時間に時たま登場してもらえたら という感じです。ナカヨクイコウゼ。
それにしても習慣を自分の意思で変える というのは、なんとも嬉しく小さな力が湧いてくるものです。
そういえば、このブログも先日からパソコンで記すようにしています。とにかくスマホを手にする時間を各段に減らしてみているのです。
(ちなみにおもちくんにまたもヤラレて、現在スマホ自体がみられません。もしご迷惑かけてる方いたらゴメンナサイ!)
こうしてみると、まあ、いろーんなコトをネットの世界に在ることで誤魔化していたんだなあとしみじみ感じます。
スカスカとした寂しさを誤魔化すために頼って、それがまたスカスカを生んで。
依存のシステムって全部一緒。
ちょっとだけ、玉手箱を開けた浦島太郎さんのような気持ちの今。しゅん。
でもね。なんにせよ、縋らせてもらって、誤魔化してもらって、その時助けてもらっていたんだから、後悔とかじゃなくて感謝、でいいんじゃないかなあと思っています。(そして、何にも依存しない人なんてきっといない。)
依存して、自分で気づいて、卒業するまでがひとセットで。結局まるっとギフトなのかも。
ありがと さよなら。
そしてさようならの後には必ず新しはじめましてがあるもの。
今年は意識的にさよならとはじめましてをたくさん持たいなあ。