てっても ふっても

絵と本と珈琲が好きなポンコツかあちゃん。娘ウメちゃん 息子おもち とのプカプカな毎日 その考察。

幹と枝葉

右手の薬指と小指が白く粉ふき荒れて、かゆむ。

数年前からの、嬉しくない冬恒例の症状。
あれ、今年は大丈夫かも?と思ったけど、やっぱりきた。
かゆいよう。
皮がカパカパして象みたいで、たまにじいと見てしまう。

♪白い象さん
♪こんにーちわ


という歌をオットがたまに唐突に歌う。
自分の幼稚園の園歌なんだって。

ウメちゃんの幼稚園のマークも白い象さんだ。
お寺の幼稚園に通わせたいとなんとなく思っていて、車でちょっと遠い幼稚園に通っている。

ウメちゃんの口から「ののさま」という言葉が自然に出てくる。小さな手を合わせて、仏歌を歌う。
……カワイイ。

ののさまの絵を描いたらなにやらかに選ばれたそうで、今度表彰式にいく。
祖母(ウメちゃんの曾祖母)がそれをきいて「そりゃ私に似たんだね!」と間髪入れずいって、周りがまた始まったあ、と吹き出した。
確かに祖母は芸術肌で才能溢れる女性。
長年、孫より曾孫より“ワタシワタシ”なところに正直辟易してもいたが、今はそんなところもチャーミングだと思うようになった。いつまでもエネルギッシュで美意識の高い彼女は素敵だ。
ああ、こんな風に思えるなんてなあ。人の考えってどんどん変わるよね。生きてるもの。

(でもね、笑いながら心の中で、私は叫んださ。「イイエ!ワタシ二、ニタンデス!!」)


実は最近、おもちくんの幼稚園、どうしようかなと無性に迷いがではじめた。順当にいくならウメちゃんと同じ幼稚園に行くのだ。2歳差のきょうだいだから、ウメちゃんの幼稚園えらび=おもちくんの幼稚園選びだと思って、考えに考えて決めたのだ。
なにか不満があるわけでなし、いやむしろ毎日感謝しきりな今の幼稚園。ただ、おもちとはおもちとで、違う環境を体験してみるのもいいんじゃないかなという願望が、急にぽこぽこと泡のように出てきている。
そしてその度に
いやいやめちゃくちゃ大変だと思うよ。アンタナンカニこなせるの?自分の時間欲しいってあんなに思ってたのに。いまの先生たちガッカリさせてしまわないかなあ。とか否定の声が轟々と頭のてっぺんから降り注いで(もちろん自分から)ひとりでズウンとする。

なんだろうなあこれ。
胸から急に湧き上がってくる願望って。
案外ほんとの願望は全然ちがうところにあるのかもしれない。

だって
ついこないだまで、おもちくんと過ごす日々に限界感じて2歳児保育に入れようかと思ったり
かと思えば3人目を産むかと悩み出したり
そろそろ仕事しなきゃ“やばい”と思ったり
あれを勉強したいとかあの方に師事したいとか

我ながらとっちらかっている!のである。

そういうオトシゴロなのだろうか。

ムジュンしてるなあと我ながら思うけど
それ自体は別におかしなことではないかも。
生きて、いろんな体験をすれば、価値観や望むものも変わっていく。

きっとこれも前回の家事の話と一緒で、ひとつひとつの願望(枝葉)に向き合ってるだけだと翻弄されてしまう。

そうそう。幹の部分をどんと1本立てたいんだよなあ。

枝葉の剪定はそれからなんだよ。

ああ、なんかここで文章にしたら胸の中がクリアになってきました。


今日はどんより冬の日だったなあ。
おもちくんも随分昼寝した。
こんな日も好きだ。
でも明日は晴れるといいな。