てっても ふっても

絵と本と珈琲が好きなポンコツかあちゃん。娘ウメちゃん 息子おもち とのプカプカな毎日 その考察。

プカプカとキラキラ

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たまに、ちいさな“絵本を囲む会”を開いています。

各々好きな絵本をもちよって、気持ちを語り合う、そんなささやかな会。

集まってくれたこどもたちと絵本やわらべうたを楽しんだり。


終わると、こんなんでよかったのかいな、と毎回もんもんとしてしまうんだけど

リピートして来てくれる方もいたりして、嬉しい。


来年もなんとか開催したいなあ。

決意表明?というほど大袈裟なことではないけれど、

この会に名前をつけてみようかなと思い立ちました。



この数年で、自分のやっていることに名前をつける機会が幾度かありました。

いずれも、子育て生活の合間に行っている素朴な活動だけど、名前をつけると、なんかこう「やるぞ」と心に灯がともる感じがする。

年に数回のその活動を、大切に、愛おしんでやりたいと いう気持ちが強くなる。


名前には力がある。



偶然にも、それらの名前は全て アイヌ語で。


アイヌ語の響きが好き。

神秘的で、何処かのどやかで

声に出すと森林を彷彿とするような瑞々しい 深さを感じる。

まるで精霊たちが使う言葉のようだと思う。



私のメールアドレスにもアイヌ語が入っている。

気付く人は気付く。

趣味でつくったというアイヌ語辞典の小冊子をくれた青年がいた。

大学時代は色んな人に出会えて楽しかったな。名前も忘れてしまったあの子、どうしてるだろう。


加えて、私の顔立ちが濃いものだから、アイヌの方なんですか?とたまに聞かれる。

残念ながら私とアイヌ  縁はないです。


ただ、好きなのです。


‥‥




今回の名前は、アイヌ語からも離れ、もっとシンプルつけてみようと思う。


日本語で、誰もがきいて、意味がわかるような、易しい言葉がいい。



「実は〇〇語で〇〇っていう意味で〜」という講釈がしゃらくさいというか照れ臭いというか。そんな気にふとなったのです。




擬音語がいいなあ。



さらさら

ぽかぽか

とことこ

ひらひら

ふわふわ



色々紙に書き連ねてみました。


擬音語ってほんと、おもしろいよなあ。すきだよ。



プカプカ



と鉛筆で書いて、「うん、これだな」としっくり。



昔、親友と滞在した石垣島のドミトリーハウスの名前。



くちに出して言ってみる。



プカプカ




肩の力が抜けて、格好つけも剥がれて、楽な自分でいられそうな気持ちになる。


うん、これだ。



‥‥


お笑い芸人『髭男爵』の山田ルイ53世さんが「STOP自殺#しんどい君へ」に寄稿されたメッセージにとても胸打たれました。


「ただ生きていていい、キラキラ生きる義務なんてない。』

https://www.google.com/amp/s/www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/stop01/interview/20190822-OYT1T50153/amp/



「キラキラ生きる義務なんてない」



という言葉のリアリティ。

芯の通った力強い  優しいメッセージに

打たれた。




私も


そりゃ

キラキラしてたいんだけど‥


それがいつしか「ねばならぬ」に成り替わり

他人と比べての それになってしまうのは何故なんだろう。


周りに比べてキラキラ イキイキしていない(と思われる)自分の人生に価値を見いだせなくなるときすらあるんだ。


ここ何年も、焦燥感をなんとかしくてSNSの世界に依存していたかもしれないな。


そして、他人のキラキラやイキイキやワクワクを目にしては、なんだか自分がくすんでいるような気がして落ち込んだ日々よ。


「私マイペースで、そんなこと気にしません。」て顔してみせてさ。



私は、とてもかっこわるい。


かっこわるーい。



でも



それも私だね。




‥‥



プカプカ


は、私を翻弄する キラキラ というワードへの

小さなアンチテーゼかもしれません。



プカプカと


意味なんてなく  大義なんてなく 

ただなんとなく人生を面白がって

飄々と。



だけど一方で、こうも思うんです。


アイヌ語の響きが好きだと感じているとき

この「好き」をなんという言葉で表現しようと思案しているとき


「実はブログ書いてるんだ。」と教えてくれた友人の顔をみたとき


私の読んだ絵本で流したあのお母さんの光る涙に気がついたとき


大好きな人に手紙を書きたいからと

背中を丸め 汗ばんだ手に鉛筆を握りしめ 口をぽかんとあけて字の練習をしている娘の姿をみつめているとき

私の胸には、キラキラがはじけていて。


年の暮れ、この1年を思い返してみれば、両手で数えきれないほどの

そういう瞬間があったと気づいた私。

ある意味キラキラ女子じゃない?(笑)



「人生に恋をしよう!」


高校時代の恩師が卒業の日に贈ってくれた言葉。

壮大に感じたメッセージだけど

それって、こういう小さなキラキラをひとつひとつ大事に胸で感じて生きることなのかもしれないなあと思うのだ。



スマホはちょっと傍に置いて

目の前にあるものをみつめて

プカプカと生きながら、キラキラで胸を満たしながら。



そんな感じで歩みだしてみたい。



「本とおはなし∞プカプカ」